旧型フィアット500 都市伝説?
お客様とお話してると、たまに不思議な質問をしていただく事があります。
「フィアット500は、2速で発進したほうが良いのですよね?」
たまに、当店からお帰りになられるお客様をお見送りするときも、あれ?今、2速スタートと思う時が。
不思議です。都市伝説でしょうか。
2速発進は、1速スタートより加速が悪いですし、スタート時の半クラッチの時間が長くなるはずなので、長い目でみれば、クラッチの寿命が短くなります。
1速が壊れてない限り、メリットは無いと思うので、普通に1速スタートでオッケーです。
停止時、1速にシフトレバーを押し込む時、まれにギアとギアがぶつかったような感じで、レバーが奥まで、押し込めない時などは、無理に操作しようとせずに、一旦、クラッチペダルを踏みなおすなどして、他の2速ギアなどに一度いれてみてから、1速にいれなおせば、ストンと正常に入るはずです。
あと、私が、納車時、いつも注意点としてご説明しているのは、1速ギアとバックギアに、シフト操作する時は、車が、必ず速度0キロの完全停止の状態でいれてあげてください。
走行中の2,3,4速のシフトチェンジは、ダブルクラッチで操作してあげれば、異音もなく、気持ち良くカチッとチェンジできるはずですが、1速は、ダブルクラッチでもトリプルクラッチでも、F1ドライバーでも、車両を一旦ピタッと停止させないと、ガリガリっと異音とともに、ミッションを痛めてしまうはずです。
ガリガリを繰り返すと、ギアがなねてしまい、走行中ギア抜けをするようになってしまいます。丁寧に扱えば、丈夫でとても長持ちします。
1速だけは、車を停止させた状態からの発進時のみに使用してください。
余談ですが、同じノンシンクロでも、私が昔乗っていた、初期型のホンダN360は、1速も走行中に入れる事が可能でしたが、そのかわり、停止時に1速にギアをいれるたび、ゴッという音と手応えのするタイプのミッションでした(初期のホンダNはこれが正常で、ドッグミッションとも呼ばれていますね)。車種により異なりますね。
画像は、以前販売しましたジャンニーニ650NPです。