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WHAT'S FIAT500

FIAT500について

ちょこっとだけFIAT500について

FIAT500は1957年のジュネーブ・ショーでデビューを飾り18年間にわたり、最終的には1977年まで基本構造に手が入らない状態で各種モデルが生産され続けました。細部の変更を追ってゆけばヌオーバ500、500D、500F、500L、500Rの5モデルに分けることができます。
一般にはイタリア語で500を意味するチンクェチェント(Cinquecento)の呼称で知られていますが、旧500のトポリーノと区別するため、NUOVA 500(新500)と称されました。初代500の直接後継モデルではなく、異なるコンセプトで新規設計された同クラス・別系統車種として誕生しました。
先行して発売されていた600(1955年発表)のメカニズムが多くの点で流用されており、同様にモノコックボディのリアエンジン・リアドライブ車となりました。
主任技術者は初代にも関わっていたダンテ・ジアコーサが行っております。

FIAT500 la nuova

FIAT500のいろいろ

  • NUOVA 500

    NUOVA 500
    デビュー当時は人気が今ひとつであったが、トリノショーで15bhpにパワーアップされたエンジンを搭載し、サイドモールやリア・エンブレムなども追加されました。現在でも世界中でヌオーバ 500をレストアして愛用する方も多くお見えです。原型といってよいでしょう。
  • NUOVA 500 SPORT

    NUOVA 500 SPORT
    スポルトは58年から500Dの登場までの間に用意された高性能バージョンになります。最高速度は105km/hをマークし、キャンバストップを備えないスティール・ルーフ仕様が標準でしたが59年からはサンルーフが選択可能になりました。赤いサイドラインが特徴です。
  • 500D

    500D
    細部の仕様変更とともにスポルトからのエンジンを採用することで完成度が増したD型。ヘッドランプ下に移されたウインカーと丸形サイドマーカー、大型のテールランプが特徴になります。またフロアパンを改良して後席のレッグスペースを拡大するなのどの多くの改良をしました。
  • 500F

    500F
    当時の安全基準をクリアするため、ボディパネルから見直しをはかったF型。扉がフロントヒンジドアへの変更からはじまり、各ピラーが少しずつ細くなり、ウインドーが広くなっています。68年以降L型と同じく機械的な改良点が多く取り入れられたことにより、後期型と呼ばれることもあります。
  • 500L

    500L
    Lは「Lusso」から、デラックスを意味します。500LはF型の豪華バーションという位置づけですが、メカニズムにおいても強化されたドライブシャフトなど細かな部分で改良が施されています。外観では前後バンパー・オーバーライダーを追加し、エンブレムもフロント、リア共に新デザインになりました。
  • 500R

    500R
    フィアット126の登場により廉価版という形で販売されたR型。Rは「Revised」から改良版を意味します。75年まで生産され、フロントのフィアット・エンブレムが新しくなったほかに、メッキモール類などを極力省いた簡素化された仕様に変更されています。エンジンは126と同じ594ccとなっています。
  • GIARDINIERA

    GIARDINIERA
    D型をベースにしたステーションワゴンタイプ。D型に比べてホイールベースが100mm、全長が219mm、全高が29mmアップしグンっと積載量もあがっています。またエンジンを床下に90度右へ倒すという離れ業をするジアコーザの手腕に脱帽するとともに、チンクの面白さでもあります。
  • USA仕様

    USA仕様
    アメリカ仕様。アメリカの法規に合わせるためにヘッドランプやバンパーが異なっております。こちらの仕様車はベーシックベーネニワにて展示・販売しております。
  • ABARTH   ABARTH エンブレム

    ABARTH
    60年代のレースでその名を轟かせたカルロ・アバルト。ヌオーバ500が発売された同じ年のトリノショーに速攻でアバルトバージョンを繰り出すと、その後もベースモデルの変化と共にチューニングを施し、ラインナップを拡張していきました。現在でも多くの愛好者がいます。
  • GIANNINI   GIANNINI エンブレム

    GIANNINI
    ジャンニーニは、アッティーリョとドミニコのジャンニーニ兄弟が始めたチューナーになります。確かな技術力を元に斬新なアイデアで高性能エンジンをかたちにすることに関しては得意でした。チンクのバリエーションは驚くほど多く、当時の多様なカスタマーの要望に応えるものとなっていました。

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