愛車N360の思い出。続き。
続き
初の愛車、赤いNッコロオーバーフェンダーで、毎夜、街道レーサーのように走り回っていたら、違反で捕まるし事故はするしで、車をノーマルに戻ししばらくは大人しくしながらも悶々としていた19歳の私。
ある日たまたま通りがかった日産サニーディーラーの奥のほうに置いてある、見るからに程度の良さそうな純正のオーロラグリーンのN2、360ツーリングSタイプを見つけた。
これが私の2台目の愛車となる車だ。
Nッコロシリーズの中でも、これは最人気タイプ。ツインキャブでタコメーター付き、そしてドッグミッションでガチャーンとギアチェンジが素早く決まって。
興奮した私は、Uターンしてディーラーに飛び込み近くにいた人に、「これ売りもんですか?」と聞くと「違う。ウチのメカニックの車やわ」
さらに私はずうずうしく「どの人のですか?」ときくと「まっとりゃあ」といって持ち主のメカを連れてきてくれた。
即座に私は「これ売って欲しい」というと、メカが「これ、まんだ買ってきたばっかやで、そうすぐには売りたないわ。でもそんなに欲しいなら半年待っとりゃあ。そしたら売ったるわ。」
「いくらなら売ってくれるんですか?」「15万ならええよ、でも半年先ならね」
ん?こんなに程度いいのに安いこと言いよるな。今も忘れない37年前のやりとりです。
続く。